ヨーロッパでの発明

加入している公的年金によって種類が分かれる

発明のイメージ

ご自分がどの公的年金に加入しているか、ちゃんと把握していますか?そもそも公的年金にはどんな種類があるのかをご存知でしょうか。 日本の公的年金には、国民年金、厚生年金、共済年金の3つがあります。まず大前提として、日本ではすべての国民が何らかの公的年金に加入しなければなりません。

オーストリアでの発明

1814年、オーストリアの洋服仕立業ジョセフ・マルディスペルガーは、刺繍ステッチを目的とするミシンについての特許を取得しました。 1817年の新聞に「ジョセフ・マルディスペルガーのミシンが至る所で受けた推賞によって、皇帝陛下におかれては発明者に対し独占権を交付することに決定した」 と記されています。また1839年には別の、2度目の特許も取得します。 ですが彼の考案したミシンは機構が複雑で非効率的で、かなりの部分を手作業によって補わなければ到底使用できないようなミシンでした。そのため世の中には全く受け入れられなかったそうです。

フランスでの発明

1830年にはフランスでも、洋服仕立業をしていたバーシレミー・シモニアが特許を取得します。 彼の考案は単純な構造でしたが実用化・量産化される要素を備えており、後世に残る優れた発明でした。 当時ミシンの需要の多くは軍服を縫うことで、1831年には軍服縫い工場にこのミシンを80台納入しました。 ですが不公平な階級制度が支配していた時代でもあり、ミシンが導入されれば縫い子が職を奪われるのではないか、との心配から、縫い子のボス達は暴徒を工場に乱入させてこの機械を破壊してしまいます。

人間対機械

バーシレミー・シモニア自身も危険な立場となったため、無一文で逃げるようにリヨンに戻りました。そこで再びテーラーとして働いて資金を作りながら新たな発明に明け暮れます。 1845年に改良型ミシンを完成させると、1848年に英国特許を取得します。 そして1851年に開催された大英博覧会で自作のミシンを披露しますが、ここでも世間の冷たい風評に晒されることになります。 手工業が主流だった時代に、ミシンという機械は人の職を奪うものと見られていたのでしょう。 このようにイギリス同様、ヨーロッパでのミシンの発明も考案者が報われる事はなかったようです。